Lyrics of this デザイン
俺である場所
ひたすら 登って登って
辿り着いたところは
誰よりも高くそびえる
片足だけで立つ踊り場だった
美しい景色はおろか
上へと続くはずの階段さえ
分厚い雲に覆われて
見えるものは何もなかった
そこにいる無意味さと
自分へのあきらめが混じり合い
雲の中へゆっくりと身を委ねる
目をあけると
そこは暗い穴の中だった
暗闇に目が慣れた時
黒の世界に現れたのは
無数の赤い雨
負った傷から滴り落ちる
赤い血の雨
無数の傷は根のように
四方へ伸び続ける
すべてが姿を現した時
赤く光る旋律が流れだした
一滴一滴の音が響きわたり
ひとつの音楽を奏でる
それは美しい織物のようだった
俺の目に映った赤い世界は
涙となってこぼれだす
涙は海となり
赤い波が俺を飲み込む
流れ着いた先には
赤い目をした奴らがいた
その目は優しく温かく
俺の胸を赤く膨らませた
涙が最後になった時
俺のカカトから赤い根が生えた
それはぐんぐんと伸びていき
俺の体を押し上げた
そしていつのまにか俺は
今、青い空を見ている
隣で奴らが笑っている
なつかしい顔だった
デザイン ギャラリー
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自分を深く知り、自分を最大限生かす力
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STORY of this DESIGN
生きることの意味
ある男の告白 1 俺が求めたもの
俺は、
あいつよりも上に、
いや、すべての人を蹴落として
勝ってやる!と、
上を目指して生きてきた。
上ばかりを見て。
ところが、
頂点に立ったと同時に
黒い闇がオレを襲った。
すべてを手に入れたと思えたのは、
一瞬。
俺の中は、空っぽで何もない。
何も得ていなかった。
そこにあるのは…